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『冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ』現代語訳と解説・品詞分解
著作名: 走るメロス
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「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」現代語訳と解説

このテキストでは、古今和歌集に収録されている歌「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解を記しています。



古今和歌集とは

古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。


原文

冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ


ひらがなでの読み方

ふゆながら そらよりはなの ちりくるは くものあなたは はるにやあるらむ


現代語訳(口語訳)

冬なのに空から花が降ってくるのは、雲の向こう側は春なのだろうか。





解説・鑑賞のしかた

降っている雪を白い花と見立てて、春への憧れを詠んだ歌です。


単語

ながら~であるのに
雲のあなた雲の向こう側



品詞分解

※名詞は省略してあります。

ながら接続助詞
より格助詞
格助詞
散りくるカ行変格活用・連体形
係助詞
格助詞
あなた代名詞
係助詞
断定の助走し・連用形
疑問の係助詞
あるほ助動詞・ラ行変格活用・連体形
らむ現在推量の助動詞・連体形



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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