|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
論語『有子曰、其人為也孝弟(其の人と為りや孝弟にして)』解説・書き下し文・口語訳 |
著作名:
春樹
108,282 views |
中国の思想家孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが論語です。ここでは、論語の第1章「学而第一」の第2、「其の人と為りや孝弟にして」の解説をしています。ここでは孔子ではなく、孔子の弟子の有子が語ったことが述べられています。
置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。
置き字の1つです。文末に置いて、その文を強調するために使われます。 文意が強くなるだけで、特にそれ以上の意味はありません。
再読文字です。「未(いま)だ~せ(未)ず」と読みます。 「未」を「いまだ」と「ず」と違った読み方で2回読んでいますね。 意味は現代語と同じで、「まだ~していない」と訳します。
親孝行で兄弟に優しい
目上の人にさからうこと。
白文
有子曰。
其人為也、孝弟而好犯上者、鮮矣。
不好犯上而好作乱者、未之有也。
君子務本、本立而道生、孝弟也者、其為仁之本與
其人為也、孝弟而好犯上者、鮮矣。
不好犯上而好作乱者、未之有也。
君子務本、本立而道生、孝弟也者、其為仁之本與
書き下し文
有子曰く、其の人と為りや孝弟(こうてい)にして、上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。
上を犯すことを好まずして、乱を作(おこ)すを好む者は、未だ之れ有らざるなり。
君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本為るか。
上を犯すことを好まずして、乱を作(おこ)すを好む者は、未だ之れ有らざるなり。
君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本為るか。
現代語訳(口語訳)
有子がおっしゃいました。
親思いの者が、目上のものに逆らうようなことは少ないでしょう。
目上の人に逆らうことを好まないで反乱を起こしたものはいません。
君子というものは、物事の根本を大切にしている人です。親思いで目上の人を敬えるということは「仁」を得るための根本と言えるでしょう。
親思いの者が、目上のものに逆らうようなことは少ないでしょう。
目上の人に逆らうことを好まないで反乱を起こしたものはいません。
君子というものは、物事の根本を大切にしている人です。親思いで目上の人を敬えるということは「仁」を得るための根本と言えるでしょう。
■而
置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。
■矣
置き字の1つです。文末に置いて、その文を強調するために使われます。 文意が強くなるだけで、特にそれ以上の意味はありません。
■未
再読文字です。「未(いま)だ~せ(未)ず」と読みます。 「未」を「いまだ」と「ず」と違った読み方で2回読んでいますね。 意味は現代語と同じで、「まだ~していない」と訳します。
■孝弟
親孝行で兄弟に優しい
■犯上
目上の人にさからうこと。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
柳宗元『捕蛇者説(悍吏之来吾郷〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説
>
白居易『八月十五日夜、禁中独直、対月憶元九』書き下し文・現代語訳・口語訳と文法解説(律詩・押韻など)
>
『漁父辞(漁夫之辞)』テストで出題されそうな問題
>
杜甫『登高』書き下し文・わかりやすい現代語訳(口語訳)と文法解説
>
漢文『矛盾』の書き下し文と現代語訳(口語訳)
>