私たちはふだん、何気なく歩いたり走ったりしていますが、実は
空気の重さというのが私たちにはかかっています。(便利なことに地球上の生物はそれを感じないようにできています。)
この「空気の重さ」のことを
大気圧と言います。大気とは、上空に数百キロメートルにわたってある、空気の層のことです。
空気は上空に行けば行くほど少なくなってくるので、その分空気の重さも軽くなっていきますが、私たちが中学理科で学習するのは、私たちが生活をしている地面でかかる大気の圧力になります。
大気圧の大きさ
天気予報で「気圧の変化が・・・」とか「この台風は980hPaの強さで北上」とか耳にしたことはないですか?大気の圧力のことを
気圧と言い、気圧の強さを表す単位が
hPa(ヘクトパスカル)となります。
hPaとmmHg
では1気圧がどれくらいの大きさなのかということですが
1気圧=1013hPa
と決められています。では「
1013hPaとはどれぐらいの強さなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。台風は、平均的な大きさのもので980~1000hPaの大きさです。歴史的な大被害をもたらした三重県の
伊勢湾台風のときは929hPa、鹿児島県の平成5年台風第13号は930hPaとされています。台風は、hPaの値が低いほど勢力が強いとなっています。
また現在はヘクトパスカルでの表記が多いですがmmhg(ミリメートルエイチジー)という単位を使って
1気圧=1013hPa=760mmHg
とする場合もあります。