化学結合
水を化学の言葉で表現すると、「H2O」となります。
つまり、水素(H)2つと、酸素(O)1つとがくっついたものになります。
このとき水素と酸素は
H-O-Hというようにくっついており、この結びつきのことを
化学結合といいます。
水(H2O)であればH-O-H、二酸化炭素(CO2)であればO-C-Oというように化学結合は物質によってそれぞれ決まっているので、これは覚える他にありません。
分子式と構造式
先程から水をH2Oだとか二酸化炭素をCO2というように表現しているかと思いますが、このH2OやCO2のことを
分子式と言います。
化学の言葉で物質を表していると思って下さい。
H2Oであれば水素原子(H)が2こ、酸素原子(O)が1こ結合していることを指しますが、原子が1つの場合はH2O1とはせずに省略してH2Oと表現します。
では、なぜ水は水素(H)が2こで酸素(O)が1こという組合せなのかという疑問が出てくるかと思いますが、これは人類が誕生する前から決まっていたことなんです。
1つ1つ地道に覚えていくことをお勧めします。
主だった分子式を表でまとめてみましょう。
単体であろうと化合物であろうと、分子式は存在することに留意しておいてくださいね。
単体・化合物 | 分子式 |
水素 | H2 |
酸素 | O2 |
窒素 | N2 |
塩素 | Cl2 |
水 | H20 |
二酸化炭素 | CO2 |
アンモニア | NH3 |
構造式
分子式の意味は理解して頂けたと思います。
一見万能そうに見える分子式ですが、1つだけ欠点があります。
それは
原子同士がどのようにくっついているのかがわからないという点です。
原子にはそれぞれ手が生えていて、その手をつないで分子式となるわけです。
ところが
原子によって手の生えている場所、本数が違うので、それを区別してあげる必要があります。
それを区別し式に表したものを
構造式と言います。
式というよりも図に近いものです。
ちなみに水素の手は1本です。
酸素は2本、窒素は3本、炭素は4本です。
では実際に手をつないでみましょう。
手が余らないように組み合わせるのがポイントです。
物質によって、
手をつなぐ本数が違うということを理解しておいてくださいね!
分子式と構造式の違い、しっかりと覚えるようにしましょう。