イスラム教のはじまり
イスラム教は、7世紀の始めに
ムハンマドによって開かれました。
ムハンマドは、ヒラー山での瞑想中に神
アッラーのお告げを聞き、自分がモーセやキリストと同じ預言者であることを自覚したと言われています。(
キリストを神の子ではなく預言者としている点がポイントです。)
意外に思われるかもしれませんが、ムハンマドは、神アッラーは呼び名は違えど、ユダヤ教やキリスト教で信じられている神と同一であると考えていました。
スンニ派とシーア派
話題は飛びますが、現在でも続いているイスラム教内での衝突。
スンニ派と
シーア派という2つの流派を耳にされた方も多いかと思いますが、この宗派違いについて説明しましょう。
ムハンマドは自分の預言を人々に伝えるために、自分の分身となる信者を多く抱えるようになります。彼らは
カリフと呼ばれ、ムハンマドの後継者として指導者としての役割を担うことになります。
布教活動を続ける中で、ムハンマドの血筋を重要視するのか、それともカリフの偉い人を重要視するのかで対立が起こってきます。カリフを支持する人たちをスンニ派、そしてムハンマドの血縁を支持する人たちをシーア派と呼びます。
つまり、ムハンマドの後継者争い、お家騒動がそもそもの発端だったというわけですね。