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古文単語「まだし」の意味・解説【形容詞シク活用】
著作名: 走るメロス
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「まだし」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】

このテキストでは、シク活用の形容詞「まだし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・シク活用

未然形まだしくまだしから
連用形まだしくまだしかり
終止形まだし
連体形まだしきまだしかる
已然形まだしけれ
命令形まだしかれ


意味1

まだその時期に達していない、機が熟さない、時期尚早だ

[出典]:松風 源氏物語
「山の錦は、まだしうはべりけり。」

[訳]:山の紅葉(のような美しさに)は、時期尚早のようでございます。


意味2

不十分である、整わない、未熟である

[出典]:五月の御精進のほど 枕草子
「『ここまだし、ここまだし』と挿し合へり。」

[訳]:「まだ不十分である、まだ不十分である」と(牛車に花を)挿しあっています。


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