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古文単語「さびし/寂し/淋し」の意味・解説【形容詞シク活用】 科目 古文
著作名: 走るメロス
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「さびし/寂し/淋し」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】

このテキストでは、シク活用の形容詞「さびし/寂し/淋し」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・シク活用

未然形さびしくさびしから
連用形さびしくさびしかり
終止形さびし
連体形さびしきさびしかる
已然形さびしけれ
命令形さびしかれ


意味1

ひっそりとしていて心細い/寂しい

[出典]百人一首 恵慶法師
「八重むぐら 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」

[訳]:幾重に重なったつる草が生い茂った宿はひっそりとして寂しく、(訪れる)人の姿は見えないが、それでも秋はやって来るのだなぁ


意味2

物足りない、経済的に貧しい

[出典]源氏物語 若菜下
「世の中寂しく、思はずなることもありとも...」

[訳]:夫婦仲が物足りず、心外なことがあっても...


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