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ジャワ原人 発見された場所と特徴 世界史用語20 |
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著作名:
ピアソラ
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ジャワ原人は、1891年と1892年にオランダ人の解剖学者で地質学者でもあるユージン・デュボアによって最初に発見されました。その発見は人類進化における重要な一歩でした。当初、ジャワ原人は人類進化の中間的な存在として注目されていました。
デュボアは、1887年にオランダ領東インド(現在のインドネシア)に赴任し、その後、進化論に興味を持つようになりました。デュボアは、サルと人間の間に存在すると考えられていた「猿人」(Anthropopithecus)についての情熱を抱いていました。そして、1890年から1892年にかけて、ジャワ島の東部で化石の収集を行ったのです。その結果、彼はトリニール村近くのソロ川沿いで、一本の歯、頭蓋骨の一部(頭頂骨)、大腿骨を発見しました。これらの化石は、約100万年前から70万年前のものでした。
デュボアは、これらの化石が彼が求めていた「猿人」であると主張し、それに学名Anthropopithecus erectus(直立する猿人)を付けました。後に彼はこの名前をPithecanthropus erectus(直立する類人猿)に変更しました。デュボアは、頭蓋骨がサルに似ており、大腿骨が直立歩行を示していることから、「猿人」であると結論づけました。そして、1895年にオランダに帰国し、彼の発見を世界に発表しました。
デュボアの発見した化石は、現在ではジャワ原人(Java Man)として知られています。ジャワ原人は、約190万年前から約10万年前までアフリカやアジアに広く分布していた人類で、現代人(Homo sapiens)の直接の祖先ではないことが分かっています。ジャワ原人は、石器の使用を示す痕跡があり、その存在は人類の進化についての重要な情報を提供しています。
ジャワ原人の頭蓋骨は、現代人のものと比べて小さく、容量は約900㏄でした。現代人の頭蓋骨の容量は約1350㏄です。ジャヴァ原人の頭蓋骨は、眉間に隆起した部分(眉間隆起)や後頭部に突出した部分(後頭隆起)があり、その特徴的な形状は、彼らが直立歩行の能力を持っていたことを示唆しています。ジャワ原人の顔は平らで、あごは小さく、大腿骨は、現代人とほぼ同じ長さでした。これらの特徴は、彼らが進化の過程で独自の道を歩んできたことを示しています。
現在では、ジャワ原人は直立人(Homo erectus)という種に分類されています。ジャワ原人は、直立人の種の一亜種であり、アジアに広く分布していた人類です。直立人は、約190万年前にアフリカで猿人から進化し、約100万年前にアジアへと進出しました。
直立人は、進化のプロセスで多くの重要な段階を経てきました。彼らは直立二足歩行を確立し、脳容量を増やし、石器を使いこなし、火を利用するなど、人類進化における鍵を握っていました。
ジャワ原人は、当時としては最も古い人類の化石であったため、大きな反響を呼びました。しかし、デュボアの主張はすぐには受け入れられませんでした。一部の科学者は、ジャヴァ原人がサルや現代人と関係ない別の種であると考えました。また、一部の科学者は、デュボアが発見した化石が異なる個体のものであると疑いました。デュボア自身も、1930年代にジャヴァ原人が「巨大なテナガザル」(giant gibbon)に似ていると主張しました。
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