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源氏物語『紅葉賀』のあらすじを短くわかりやすく解説! |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、源氏物語の第七帖『紅葉賀』(もみじのが)のあらすじを短くわかりやすく記しています。その他、主な登場人物などもまとめています。
紅葉賀とは、紅葉の季節に催す祝宴のことです。朱雀院の50歳の祝典準備で忙しい中、藤壺の懐妊が発覚しました。桐壺帝は待望の子に喜びますが、お腹の中の子は桐壺帝の子ではなく、光源氏の子でした。喜ぶ桐壺帝に後ろめたさを感じた藤壺は、立后(皇后に正式に定められること)を控え、お腹の子のことを生涯秘密にすると一人誓い、光源氏との交流を断とうとするのでした。最愛の人から相手にされなくなった光源氏の唯一の慰めは、自宅で無邪気に人形遊びをする若紫の姿でした。
翌年、藤壺は美しい男子(のちの冷泉帝)を産みます。光源氏にそっくりなその姿に、光源氏と藤壺はまた罪の意識にさいなまれるのでした。
その年の秋、藤壺は中宮に立后しました。誰よりも早く入内し桐壺帝に仕えてきた弘徽殿女御は、自分を差し置いて中宮となった藤壺に激怒し、呪いをかけました。
この章ではその他に、恋多きベテラン女官の源典侍(げんのないしのすけ/50代後半)をめぐる光源氏と頭中将の交流も描かれています。章の前半の重たい話に比して、後半は箸休めのような微笑ましいシーンが続きます。
光源氏の兄にも朱雀帝を名乗る人物がいるが、それとは別人。一説には桐壺帝の父。
光源氏の継母。光源氏の子を出産する。
光源氏の父。藤壺の夫。藤壺が授かった子を自分の子と信じ、玉のような美しさに大感激。
桐壺帝の最初の妃。右大臣の娘。藤壺に、狙っていた中宮の地位を取られたため、藤壺を呪う愚行に走る。
恋多き老女(50代後半。当時は40代で老齢とされた)。光源氏と頭中将が冗談半分で声をかけると、年齢をわきまえずに気のあるそぶりを見せる。そのため、やっかい者として2人の頭を悩ませている。物語の中では、場をなごませるキャラクターとして位置付けられている。
光源氏の妻である葵の上の兄弟。光源氏と競って源典侍を口説こうをするも、逆に言い寄られてしまい困り果てている。
源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部が作者とするのが通説です。
【あさきゆめみし】
源氏物語は、文字で読むには非常に難解な物語だと思います。一人の人物を指す言葉が何パターンもあるというのが理由の一つです。例えば第一帖「桐壺」に出てくる
・男御子
・御子
・君
・若宮
・宮
・源氏の君
・光る君
・源氏
という言葉はすべて、光源氏のことを指しています。光源氏の初恋の相手である藤壺を指す言葉は「先帝の四の宮、后の宮の姫宮、藤壺、御方、宮、かかやく日の宮」、桐壺更衣をいじめる弘徽殿女御を指す言葉は「右大臣の女御、一の御子の女御、弘徽殿、御方、女御、弘徽殿の女御、春宮の女御」と、非常に多くの表現が用いられており、このことが源氏物語を読みづらくしている要因の一つだと思います。そこでお勧めなのが漫画でイメージを掴むことです。特にここで紹介するあさきゆめみしは、半世紀近く読み親しまれてきた漫画の決定版だと思います。
読むのが難解な源氏物語を、まずは漫画で気軽に感じてみてはいかがでしょうか。
【オーディブル】
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