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古文単語「たちよる/立ち寄る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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たちよる/立ち寄る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「たちよる/立ち寄る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形たちよら
連用形たちより
終止形たちよる
連体形たちよる
已然形たちよれ
命令形たちよれ


意味1:自動詞

(波が)
打ち寄せる、立って寄せる

[出典]:賢木 源氏物語
「ありし世の名残だになき浦島に立ち寄る浪のめづらしきかな」

[訳]:過ぎた昔の名残さえないこの浦島に、打ち寄せる波が(来客とは)珍しいことです。


意味2:自動詞

近寄る、そば近くに来る

[出典]花は盛りに 徒然草
「花の本には、ねぢ寄り立ち寄り、あからめもせずまもりて...」

[訳]:花の元に、にじり寄って近寄って、よそ見もしないでじっと見つめて...




意味3:自動詞

訪れる、ちょっと寄る

[出典]:須磨 源氏物語
「かく数まへたまひて、立ち寄らせたまへること。」

[訳]:このように(私を)人並みにお扱いくださり、訪れてくださったことです。


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