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古文単語「しかも/然も」の意味・解説【連語/接続詞】
著作名: 走るメロス
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しかも/然も

このテキストでは、古文単語「しかも/然も」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「しかも」には、
①連語
②接続詞
としての用法がある。
連語

成り立ち

副詞「然」と係助詞「も」が一語になったもの。副詞とする考えもある。

意味1

そのように、そんなにも

[出典]世に従はん人は 徒然草
「人皆死あることを知りて、待つこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る。」

[訳]:人々は皆死があることを知っていますが、(死を)待つことは、そのように急ではないのに、思いがけずやってきます。


接続詞

意味2

そのように、そのうえ

[出典]ゆく河の流れ 方丈記
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」

[訳]:流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいて(そこを流れる水は)もとの水ではない。


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