|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
シュメール人の都市国家ウルとは 世界史用語96 |
|
著作名:
ピアソラ
6,265 views |
|
シュメール人の都市国家ウル
ウルは古代メソポタミアの重要な都市国家でした。現在のイラク南部のナシリヤ近くにあるテル・エル・ムカイヤルという遺跡にその姿をとどめています。ウルは紀元前3800年頃に建設され、紀元前2600年頃からは王国として記録に残っています。ウルの最初の記録にある王はトゥトゥエスという名前でした。ウルの守護神はナンナ(アッカド語ではシン)という月の神で、ウルという名前はもともとこの神の名前から派生したものです。イギリス人考古学者ウーリーが発見しました。
ウルはウバイド期から鉄器時代まで繁栄しましたが、特にウル第三王朝の時代に最盛期を迎えました。ウル第三王朝の創始者はウル・ナンムという王で、紀元前21世紀にメソポタミア南部の大部分を統一しました。ウル・ナンムはウルのジッグラト(階段状の神殿塔)を建設し、ナンナの神殿を飾りました。ウル・ナンムはまた、世界最古の法典の一つであるウル・ナンム法典を制定しました。この法典は約300の条文からなり、罪と罰、財産権、家族関係、奴隷制度などについて規定しています。
ウル第三王朝のもう一人の有名な王はシュルギでした。シュルギはウル・ナンムの孫で、紀元前21世紀後半にウルの領土を拡大しました。シュルギは文化や宗教にも関心が深く、多くの文学作品や碑文を残しました。シュルギは自分の神聖な起源や偉業を誇り、自分を「四方の王、黒頭の民の牧者」と呼びました。シュルギはまた、ウルからナンナの重要な聖地であるニップルまでの道を整備し、毎年の巡礼を行いました。
ウル第三王朝は紀元前20世紀初頭にエラム人の侵入によって滅亡しましたが、ウルはその後も重要な都市として存続しました。紀元前18世紀にはバビロニアのハンムラビ王によって支配されました。紀元前6世紀には新バビロニアのナボニドゥス王がウルのジッグラトを修復しました。しかし、紀元前5世紀にはウルは放棄され、その存在は忘れられてしまいました。
ウルは19世紀にイギリスの探検家によって再発見され、20世紀にはイギリスの考古学者チャールズ・レオナード・ウーリーによって発掘されました。ウーリーはウルの王墓を発見し、金や宝石、青銅などの豪華な品々を発掘しました。これらの品々はウルの古代の富と文化を示すものでした。ウーリーはまた、ウルの日常生活や宗教儀式、経済活動などについて多くの情報を得ました。
ウルは人類史上最古の文明の一つであり、メソポタミアの歴史や文化に大きな影響を与えました。ウルはまた、聖書に登場するアブラハムの故郷としても知られています。ウルは現代の人々にとっても興味深い都市であり、その遺跡は2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
神権政治とは 世界史用語95
>
シュメール人の都市国家ウルクとは 世界史用語97
>
オリエントとは何か? 世界史用語91
>
アムル人とは 世界史用語106
>
古代オリエント 3 地中海東岸とアラム人、フェニキア人、ヘブライ人(ユダヤ人)の歴史とユダヤ教
>
ウル第3王朝とは 世界史用語105
>
古代シリアとは 世界史用語169
>
デイリーランキング
注目テキスト
世界史
- 先史時代
- 先史時代
- 西アジア・地中海世界の形成
- 古代オリエント世界
- ギリシア世界
- ヘレニズム世界
- ローマ帝国
- キリスト教の成立と発展
- アジア・アメリカの古代文明
- イラン文明
- インドの古代文明
- 東南アジアの諸文明
- 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)
- 古代の南北アメリカ文明
- 東アジア世界の形成と発展
- 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)
- 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)
- 東アジア諸地域の自立化(東アジア、契丹・女真、宋の興亡)
- 内陸アジア世界の形成
- 遊牧民とオアシス民の活動
- トルコ化とイスラーム化の進展
- モンゴル民族の発展
- イスラーム世界の形成と拡大
- イスラーム帝国の成立
- イスラーム世界の発展
- インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化
- イスラーム文明の発展
- ヨーロッパ世界の形成と変動
- 西ヨーロッパ世界の成立
- 東ヨーロッパ世界の成立
- 西ヨーロッパ中世世界の変容
- 西ヨーロッパの中世文化
- 諸地域世界の交流
- 陸と海のネットワーク
- 海の道の発展
- アジア諸地域世界の繁栄と成熟
- 東アジア・東南アジア世界の動向(明朝と諸地域)
- 清代の中国と隣接諸地域(清朝と諸地域)
- トルコ・イラン世界の展開
- ムガル帝国の興隆と衰退
- ヨーロッパの拡大と大西洋世界
- 大航海時代
- ルネサンス
- 宗教改革
- 主権国家体制の成立
- 重商主義と啓蒙専制主義
- ヨーロッパ諸国の海外進出
- 17~18世紀のヨーロッパ文化
- ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成
- イギリス革命
- 産業革命
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- ウィーン体制
- ヨーロッパの再編(クリミア戦争以後の対立と再編)
- アメリカ合衆国の発展
- 19世紀欧米の文化
- 世界市場の形成とアジア諸国
- ヨーロッパ諸国の植民地化の動き
- オスマン帝国
- 清朝
- ムガル帝国
- 東南アジアの植民地化
- 東アジアの対応
- 帝国主義と世界の変容
- 帝国主義と列強の展開
- 世界分割と列強対立
- アジア諸国の改革と民族運動(辛亥革命、インド、東南アジア、西アジアにおける民族運動)
- 二つの大戦と世界
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制下の欧米諸国
- アジア・アフリカ民族主義の進展
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦
- 米ソ冷戦と第三勢力
- 東西対立の始まりとアジア諸地域の自立
- 冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興
- 第三世界の自立と危機
- 米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
- 冷戦の終結と地球社会の到来
- 冷戦の解消と世界の多極化
- 社会主義世界の解体と変容
- 第三世界の多元化と地域紛争
- 現代文明
- 国際対立と国際協調
- 国際対立と国際協調
- 科学技術の発達と現代文明
- 科学技術の発展と現代文明
- これからの世界と日本
- これからの世界と日本
- その他
- その他
























