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古文単語「はやし/早し/速し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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はやし/早し/速し

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形容詞・ク活用

未然形はやくはやから
連用形はやくはやかり
終止形はやし
連体形はやきはやかる
已然形はやけれ
命令形はやかれ


意味1

(速度や動作が)
速い、早い

[出典]最上川 奥の細道
「五月雨をあつめて早し最上川」

[訳]:降り続く五月雨を集めたようにすさまじく速く流れることだ、最上川よ。


意味2

(時間や時期が)
早い

[出典]世に従はん人は 徒然草
「迎ふる気、下にまうけたるゆゑに、待ちとるついで甚だ早し。」

[訳]:(葉が散る時機を)待ち受ける生気が、(木の)内部に準備しているので、(葉が散るのを)待ち受け(て芽が出)る順序がとても早いのです。


意味3

激しい、急である、強い

[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
はやき風吹きて、世界暗がりて...」

[訳]:激しい風が吹いて、辺りが暗くなり...


意味4

香りが強い

[出典]:梅枝 源氏物語
「今めかしう、少しはやき心しらひを添へて...」

[訳]:今風で、少し香りが強い心配りを添えてあって...


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