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古文単語「心地/ここち」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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心地/ここち

このテキストでは、古文単語「心地/ここち」の意味、解説とその使用例を記しています。

名詞

意味1

気持ち、気分

[出典]名を聞くより 徒然草
「名を聞くより、やがて面影は推し測らるる心地するを...」

[訳]:名前を聞くとすぐに、(その人の)顔つきの見当をつけられるようながするが...


意味2

心構え、考え、思慮、心

[出典]初冠 伊勢物語
「思ほえず、ふる里にいとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。 」

[訳]:思いもよらず(このような寂れた)旧都に、不釣り合いな様子で(美しい姉妹が)いたので、(男は)を乱してしまいました。。




意味3

〜のような感じ、様子、気配

[出典]夕顔 源氏物語
「物に襲はるる心地して、驚き給へれば、灯も消えにけり。」

[訳]:物の怪に襲われたような感じがして、はっと目をお覚ましになると、明かりも消えてしまっていました。


意味4

気分の悪いこと、病気

[出典]:桐壷 源氏物語
「その年の夏、御息所、はかなき心地にわづらひて、まかでなむとしたまふを、暇さらに許させたまはず。」

[訳]:その年の夏に、御息所は、ちょっとした病気になったので、(宮中から実家へと)退出してしまおうとなさるのですが、(帝は)休暇を一向にお許しになりません。


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