更新日時:
|
|
古文単語「ともし/乏し/羨し」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
|
著作名:
走るメロス
13,822 views |
未然形 | ともしく | ともしから |
連用形 | ともしく | ともしかり |
終止形 | ともし | ◯ |
連体形 | ともしき | ともしかる |
已然形 | ともしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | ともしかれ |
うらやましい。
[出典]:万葉集
「風をだに恋ふるは羨し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ」
[訳]:風の音にさえ恋しさを感じているのはうらやましいことです。風の音にさえ心をゆさぶられて相手が来るだろうと待っているならば何を嘆くことがありましょうか。
「風をだに恋ふるは羨し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ」
[訳]:風の音にさえ恋しさを感じているのはうらやましいことです。風の音にさえ心をゆさぶられて相手が来るだろうと待っているならば何を嘆くことがありましょうか。
珍しい、心がひかれる、慕わしい。
[出典]:万葉集
「心なき雨にもあるか人目守り乏しき妹に今日だに逢はむを」
[訳]:無情な雨なことですよ。人の目をはばかってめったに逢えない慕わしいあなたに今日は逢いたいと思うのに。
「心なき雨にもあるか人目守り乏しき妹に今日だに逢はむを」
[訳]:無情な雨なことですよ。人の目をはばかってめったに逢えない慕わしいあなたに今日は逢いたいと思うのに。
少ない、不足している。
[出典]:閑居の気味 方丈記
「糧乏しければ、おろそかなる哺をあまくす。」
[訳]:食糧が不足していると、粗末な食事を美味しく感じさせる。
「糧乏しければ、おろそかなる哺をあまくす。」
[訳]:食糧が不足していると、粗末な食事を美味しく感じさせる。
貧乏だ、貧しい。
[出典]:悲田院の尭蓮上人は 徒然草
「偽りせんとは思はねど、乏しく、かなはぬ人のみあれば、おのづから、本意通らぬこと多かるべし。」
[訳]:嘘をつこうとは思わないのですが、貧乏で、(自分の)思い通りにならない人ばかりがいるので、自然と思うようにいかないことが多いのでしょう。
「偽りせんとは思はねど、乏しく、かなはぬ人のみあれば、おのづから、本意通らぬこと多かるべし。」
[訳]:嘘をつこうとは思わないのですが、貧乏で、(自分の)思い通りにならない人ばかりがいるので、自然と思うようにいかないことが多いのでしょう。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「ところどころ/所々」の意味・解説【名詞】
>
古文単語「そぐ/削ぐ/殺ぐ」の意味・解説【ガ行四段活用】
>
古文単語「みだう/御堂」の意味・解説【名詞】
>
古文単語「うちぐす/打ち具す」の意味・解説【サ行変格活用】
>
古文単語「おくやま/奥山」の意味・解説【名詞】
>
最近見たテキスト
古文単語「ともし/乏し/羨し」の意味・解説【形容詞シク活用】
10分前以内
|
>
|