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古文単語「はなつ/放つ」の意味・解説【タ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
14,999 views |
はなつ/放つ
タ行四段活用
未然形 | はなた |
連用形 | はなち |
終止形 | はなつ |
連体形 | はなつ |
已然形 | はなて |
命令形 | はなて |
■意味1:他動詞
手放す、人手に渡す、身から離す。
[出典]:花山院の出家 大鏡
「弘徽殿の女御の御文の、日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて...」
[訳]:(花山天皇は)弘徽殿の女御のお手紙で、普段破り捨てずに残して、肌身離さずご覧になっていたものをお思い出しになって...
「弘徽殿の女御の御文の、日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて...」
[訳]:(花山天皇は)弘徽殿の女御のお手紙で、普段破り捨てずに残して、肌身離さずご覧になっていたものをお思い出しになって...
■意味2:他動詞
逃がす、解き放つ、自由にする。
[出典]:鈴虫 源氏物語
「この野に虫どもはなたせ給ひて...」
[訳]:(光源氏は)この野原に虫たちをお解き放しになり...
「この野に虫どもはなたせ給ひて...」
[訳]:(光源氏は)この野原に虫たちをお解き放しになり...
■意味3:他動詞
(戸や格子などを)開ける、開け放つ。
■意味4:他動詞
(音や光、声などを)発する。
[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
「寿詞を放ちて立ち居、泣く泣く呼ばひたまふこと...」
[訳]:祈りの言葉を発して立ったり座ったりし、泣きながら(神様に)呼びかけ続けられることを...
「寿詞を放ちて立ち居、泣く泣く呼ばひたまふこと...」
[訳]:祈りの言葉を発して立ったり座ったりし、泣きながら(神様に)呼びかけ続けられることを...
■意味5:他動詞
(矢などを)射る。
[出典]:那須与一 平家物語
「与一鏑をとってつがひ、よっぴいてひゃうど放つ。」
[訳]:(那須)与一は鏑矢を取って(弓に)つがえ、十分に引きしぼってひゅっと射る。
「与一鏑をとってつがひ、よっぴいてひゃうど放つ。」
[訳]:(那須)与一は鏑矢を取って(弓に)つがえ、十分に引きしぼってひゅっと射る。
■意味6:他動詞
除外する、さしおく、外す。
[出典]:清涼殿の丑寅の 枕草子
「ほとど継ぎ目も放ちつべし。」
[訳]:(緊張して)もうちょっとで(墨を挟む道具の)継ぎ目から(墨を)外してしまいそうです。
「ほとど継ぎ目も放ちつべし。」
[訳]:(緊張して)もうちょっとで(墨を挟む道具の)継ぎ目から(墨を)外してしまいそうです。
■意味7:他動詞
追放する、流罪にする、解任する。
[出典]:須磨 源氏物語
「遠く放ち遣はすべき定めなどもはべるなるは...」
[訳]:遠方へ流罪にして行かせるようにという決定などもあると聞いておりますのは...
「遠く放ち遣はすべき定めなどもはべるなるは...」
[訳]:遠方へ流罪にして行かせるようにという決定などもあると聞いておりますのは...
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