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論語『巧言令色、鮮なし仁』解説・書き下し文・口語訳
著作名: 春樹
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はじめに

中国の思想家孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが論語です。ここでは、論語の第1章「学而第一」の第3、「巧言令色、鮮なし仁」の解説をしています。ことわざの巧言令色のもとになったものですが、巧言令色の意味は、「口先がうまく、顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうこと」です。



白文

曰。巧言令色。仁。


書き下し文

子曰く、巧言令色、鮮なし仁。


現代語訳(口語訳)

先生がおっしゃいました。口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりするような人間は、本当の思いやりの心が少ないものです。





孔子のことを言います。論語で「子」と出てきたら孔子のことを指すので、覚えておきましょう。


「すくなし」と読みます。鮮矣で「ほとんどない」の意味になります。


置き字の1つです。文末に置いて、その文を強調するために使われます。 文意が強くなるだけで、特にそれ以上の意味はありません。

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