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古文単語「おこす/遣す」の意味・解説【サ行下二段活用/サ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、古文単語「おこす/遣す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「おこす」には
①起こす(サ行四段活用)
②遣す
などの用法があるが、ここでは「②遣す」を扱う。
未然形 | おこせ |
連用形 | おこせ |
終止形 | おこす |
連体形 | おこする |
已然形 | おこすれ |
命令形 | おこせよ |
送ってくる、こちらによこす。
[出典]:道真の左遷 大鏡
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」
[訳]:(春になって)東の風が吹いたならば、その香りを(私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、(咲く)春を忘れてくれるなよ。
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」
[訳]:(春になって)東の風が吹いたならば、その香りを(私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、(咲く)春を忘れてくれるなよ。
こちらに向けて〜する、こちらへ〜する、〜ってよこす。
[出典]:東屋 源氏物語
「の尼君のもとよりぞ、母北の方にのたまひしさまなど、たびたびほのめかしおこせけれど、まめやかに御心とまるべきこととも思はねば...」
[訳]:あの尼君の所から、母である北の方に(薫が)おっしゃったことなどを、何度もそれとなく言ってよこしたのですが、本気でお心がとまるように思われないので...
「の尼君のもとよりぞ、母北の方にのたまひしさまなど、たびたびほのめかしおこせけれど、まめやかに御心とまるべきこととも思はねば...」
[訳]:あの尼君の所から、母である北の方に(薫が)おっしゃったことなどを、何度もそれとなく言ってよこしたのですが、本気でお心がとまるように思われないので...
※中世以降、サ行四段活用の他動詞として扱われることもあるが、意味は「意味1」と同じなのでここでは活用のみの記載とする。
未然形 | おこさ |
連用形 | おこし |
終止形 | おこす |
連体形 | おこす |
已然形 | おこせ |
命令形 | おこせ |
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