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古文単語「うとまし/疎まし」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
著作名:
走るメロス
15,496 views |
うとまし/疎まし
このテキストでは、シク活用の形容詞「うとまし/疎まし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | うとましく | うとましから |
連用形 | うとましく | うとましかり |
終止形 | うとまし | ◯ |
連体形 | うとましき | うとましかる |
已然形 | うとましけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | うとましかれ |
■意味1
いとわしい、いやな感じだ、遠ざけたい。
[出典]:虫は 枕草子
「人々しう、敵などにすべき大きさにはあらねど、秋など、ただよろづの物にゐ、顔などに濡れ足してゐるなどよ。人の名につきたる、いとうとまし。 」
[訳]:人間並みに、相手などにするほどの大きさではないが、秋などに、直接にいろいろな物にとまり、顔などに濡れた足でとまっていることよ。人の名に(蝿と)ついているのは、とてもいやな感じだ。
「人々しう、敵などにすべき大きさにはあらねど、秋など、ただよろづの物にゐ、顔などに濡れ足してゐるなどよ。人の名につきたる、いとうとまし。 」
[訳]:人間並みに、相手などにするほどの大きさではないが、秋などに、直接にいろいろな物にとまり、顔などに濡れた足でとまっていることよ。人の名に(蝿と)ついているのは、とてもいやな感じだ。
■意味2
気味が悪い、不気味だ。
[出典]:夕顔 源氏物語
「手をたたきたまへば、山彦の答ふる声いとうとまし。」
[訳]:手をお叩きになると、山彦が反響する音がたいそう不気味である。
「手をたたきたまへば、山彦の答ふる声いとうとまし。」
[訳]:手をお叩きになると、山彦が反響する音がたいそう不気味である。
備考
1は人や世の中について、2は異様なものに用いられることが多い。
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