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古文単語「はかなげなり/果無げなり/果敢無げなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「はかなげなり/果無げなり/果敢無げなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | はかなげなら | ◯ |
連用形 | はかなげなり | はかなげに |
終止形 | はかなげなり | ◯ |
連体形 | はかなげなる | ◯ |
已然形 | はかなげなれ | ◯ |
命令形 | はかなげなれ | ◯ |
心細い様子、いかにも頼りない様子。
[出典]:虫は 枕草子
「『今、秋風吹かむをりぞ来むとする。待てよ。』と言ひおきて、逃げて去にけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、『ちちよ、ちちよ。』とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり。 」
[訳]:「間もなく秋風が吹いたらそのときに来ようとしている。(それまで)待っていなさいね。」と言い残して、逃げて行ってしまったことも知らずに、秋風の音を聞いて知って、八月ごろになると、 「父よ、父よ(乳よ、乳よ)」と心細そうに鳴くのは、大変しみじみと心打たれる。
「『今、秋風吹かむをりぞ来むとする。待てよ。』と言ひおきて、逃げて去にけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、『ちちよ、ちちよ。』とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり。 」
[訳]:「間もなく秋風が吹いたらそのときに来ようとしている。(それまで)待っていなさいね。」と言い残して、逃げて行ってしまったことも知らずに、秋風の音を聞いて知って、八月ごろになると、 「父よ、父よ(乳よ、乳よ)」と心細そうに鳴くのは、大変しみじみと心打たれる。
たいしたことのない様子だ、一時的な様子だ。
[出典]:箒木 源氏物語
「はかなげに言ひなして、まめまめしく恨みたるさまも見えず。」
[訳]:たいしたことのない様子に言い繕って、本記で恨んでいる様子も見えない。
「はかなげに言ひなして、まめまめしく恨みたるさまも見えず。」
[訳]:たいしたことのない様子に言い繕って、本記で恨んでいる様子も見えない。
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