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古文単語「うちかへす/打ち返す」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
8,218 views |
うちかへす/うち返す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「うちかへす/打ち返す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | うちかへさ |
連用形 | うちかへし |
終止形 | うちかへす |
連体形 | うちかへす |
已然形 | うちかへせ |
命令形 | うちかへせ |
■意味1:他動詞
ひっくり返す。
[出典]:にくきもの 枕草子
「火桶の火、炭櫃(すみびつ)などに、手のうらうち返しうち返し、おしのべなどして、あぶりをる者。」
[訳]:火桶の火やいろりなどに、手のひらをしきりにひっくり返して、(手のしわを)押し伸ばしなどして、あぶっている者(はしゃくに障る)。
「火桶の火、炭櫃(すみびつ)などに、手のうらうち返しうち返し、おしのべなどして、あぶりをる者。」
[訳]:火桶の火やいろりなどに、手のひらをしきりにひっくり返して、(手のしわを)押し伸ばしなどして、あぶっている者(はしゃくに障る)。
■意味2:他動詞
繰り返す。
[出典]:薄雲 源氏物語
「よそのものに思ひやらむほどの心の闇、推し量り給ふに、いと心苦しければ、うち返しのたまひ明かす。」
[訳]:(この姫君を)他の人のものとして遠くから思うときの(明石の君の)心の迷いを、(光源氏は)ご想像なさると、とても気の毒なので、繰り返し(明石の君に)ご説明し夜を明かします。
「よそのものに思ひやらむほどの心の闇、推し量り給ふに、いと心苦しければ、うち返しのたまひ明かす。」
[訳]:(この姫君を)他の人のものとして遠くから思うときの(明石の君の)心の迷いを、(光源氏は)ご想像なさると、とても気の毒なので、繰り返し(明石の君に)ご説明し夜を明かします。
■意味3:他動詞
耕す、掘り返す。
[出典]:金葉和歌集
「鴫のゐる野沢の小田を打ち返し種蒔きてけりしめはへて見ゆ」
[訳]:鴫の居る野沢の田を耕して種を蒔いたのだなあ。しめ縄を張りめぐらしてあるのが見えることよ。
「鴫のゐる野沢の小田を打ち返し種蒔きてけりしめはへて見ゆ」
[訳]:鴫の居る野沢の田を耕して種を蒔いたのだなあ。しめ縄を張りめぐらしてあるのが見えることよ。
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