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蘭学の弾圧-シーボルト事件と蛮社の獄- |
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著作名:
ひろぽん
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江戸時代後期になると、日本に近づく海外の船がふえて開国要求をしてきたことや、次に述べるシーボルト事件や蛮社の獄の影響で、蘭学は幕府によって弾圧されてしまいます。
1823年にドイツ人の医者であったシーボルトが来日し、日本に当時最先端の医学を持ち込みました。また長崎に鳴滝塾を開き、西洋医学などを教え高野長英ら蘭学者を育てました。
しかしシーボルトが帰国する際に、持ち出し禁止であった日本の地図を荷物の中にもっていたことから、幕府によって国外追放&再入国禁止の処分にされてしまいました。
シーボルト
「ばんしゃのごく」と読みます。江戸時代もおわりのころになると、日本の海に海外の船が顔をだすようになります。幕府は鎖国を続けるために、異国船打ち払い令といって海外の船を日本の近辺で見つけたら追い払うようにという命令をだします。
異国船打ち払い令をうけてイギリスのモリソン号を追い払うという事件が起こります。(モリソン号事件)。モリソン号を追い払うことには成功したものの、実はこのモリソン号は軍艦ではなく、日本人の漂流民を送り届けた商船だったことがのちに発覚します。これを聞いた高野長英、渡辺崋山らは、幕府の批判をくりかえしました。批判された幕府は、2人をはじめとする蘭学者を厳しくとりしまるようになったのです。これが蛮社の獄とよばれる取りしまりです。
高野長英
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