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古文単語「さてこそ/然てこそ」の意味・解説【連語】 |
著作名:
走るメロス
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さてこそ/然てこそ
このテキストでは、古文単語「さてこそ/然てこそ」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
副詞「さて」と係助詞「こそ」が一語になったもの。
連語
■意味1
そのようにしてはじめて、そのようにしてこそ。
[出典]:花鏡
「さてこそ、わたりたる為手にてはあるべけれ。」
[訳]:そのようにしてこそ、(すべてのことに)通じた為手(狂言の主人公役)としてふさわしい。
「さてこそ、わたりたる為手にてはあるべけれ。」
[訳]:そのようにしてこそ、(すべてのことに)通じた為手(狂言の主人公役)としてふさわしい。
■意味2
そのようにして、そのような次第で。
[出典]:木曾最期 平家物語
「『今は誰を庇はんとてか軍をもすべき。これを見給へ東国の殿原。日本一の剛の者の自害する手本。』とて、太刀の先を口に含み、馬より逆さまに飛び落ち、貫かつてぞ失せにける。さてこそ粟津の軍はなかりけれ。 」
[訳]:「今となっては誰をかばうために戦をする必要があるだろうか。これをご覧あれ、東国の武士たちよ。日本一のつわものが自害する手本だ。」と言って、刀の先を口にふくんで、馬から逆さまに飛び落ちて、(頭を)貫いて死んでしまった。そのような次第で粟津の戦いはなくなったのである。
「『今は誰を庇はんとてか軍をもすべき。これを見給へ東国の殿原。日本一の剛の者の自害する手本。』とて、太刀の先を口に含み、馬より逆さまに飛び落ち、貫かつてぞ失せにける。さてこそ粟津の軍はなかりけれ。 」
[訳]:「今となっては誰をかばうために戦をする必要があるだろうか。これをご覧あれ、東国の武士たちよ。日本一のつわものが自害する手本だ。」と言って、刀の先を口にふくんで、馬から逆さまに飛び落ちて、(頭を)貫いて死んでしまった。そのような次第で粟津の戦いはなくなったのである。
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