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清と諸地域(典礼問題、東南アジア・東アジアの状況など) 受験対策問題 53 |
著作名:
レキシントン
10,364 views |
清と諸地域で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
宣教師と典礼問題
・ルターによる宗教改革が進んでいたヨーロッパでは、カトリック(旧教)も対抗宗教改革を行うようになった。イグナティウス=ロヨラらによって設立されたイエズス会は海外伝道で活躍し、マテオ=リッチやフランシスコ=ザビエルら宣教師がアジアでカトリックを伝えた。
・著名な宣教師は、『坤輿万国全図』『幾何原本』を作成し、徐光啓と協力関係にあったマテオ=リッチ(利瑪竇)、『崇禎暦書』を作成したアダム=シャール(湯若望)、フェルビースト(南懐仁)、『皇輿全覧図』『康煕帝伝』を著したブーヴェ(白進)、『皇輿全覧図』の作成に関わったレジス(雷孝思)、西洋画法を紹介し円明園の設計に関わったカスティリオーネ(郎世寧)などである。
・この時代、中国での布教方法をめぐって典礼問題が起こっていた。1704年ローマ教皇クレメンス11世が典礼の参加を禁止したため、康煕帝が典礼否認派の入国を禁止し、雍正帝が1724年にキリスト教の伝道を全面的に禁止した。
・こうした中国との関わりの中で、17世紀に中国を研究するシナ学がはじまり、フランスで盛んになった。
清と東南アジア
・ビルマでは、パガン朝(1044~1287)、トゥングー朝(1531~1752)、コンバウン朝(アラウンパヤー朝1752~1885)などが栄えた。
・タイでは、スコータイ朝(1257~15世紀)、アユタヤ朝(1351~1767)、ラタナコーシン朝(チャクリ朝1782~1932年立憲王国)が栄えた。
・カンボジアやラオスにも王国があったが、ベトナムではチャンパー(林邑・環王・占城)、大越国(李朝・陳朝・黎朝・莫朝・西山朝・阮朝)などが栄えた。
・その他にも、マレー半島のジョホール、ジャワ東部のクィディリ朝、スマトラ北部のアチェ王国、ジャワ東部のシンガサリ朝、ジャワ東部のマジャパヒト王国、マタラム王国、ジャワ西武のバンテン王国、マレー半島南西部のマラッカ王国など各地で港市国家が栄えた。
清と東アジア
・東アジアでは李成桂が建国した李氏朝鮮が有力となった。李氏朝鮮はソウル(漢城)を首都とし、朱子学・科挙・科田法・銅活字・訓民正音(ハングル)・『経国大典』などが作られた。第3代太祖の時代に官制整備、田制改革、学問奨励が、第4代世宗の時代に、訓民正音の制定や領土拡大が果たされた。高麗や朝鮮王朝時代には封建特権階層の両班が大土地所有者となり、政治・経済の中心となった。
・1592年から1598年まで、日本の豊臣秀吉が侵略戦争を行い、壬辰・丁酉の倭乱(日本側では文禄・慶長の役)と呼ばれた。これに対し、李舜臣率いる亀甲船が活躍し、救国の英雄となった。
・チベットでは、都ラサを中心にチベット仏教が活発となった。はじめ紅帽派が主流だったが、ツォンカパが黄帽派を開くと、それが主流となった。最高権力者はダライ=ラマと呼ばれ、高僧パスパなども活躍した。
・沖縄地方では、琉球王国が栄え、尚巴志が即位したのち中山王と呼ばれるようになった。琉球は日本の島津氏に敗れた後日本に納税し、中国に朝貢する両属体制をとった。
・日本では、鎌倉幕府・室町幕府・徳川幕府へと幕府が移り変わる中、宣教師の来航とキリスト教の布教が始まったが、その後鎖国体制が取られた。
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