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古文単語「むつかしげなり/難しげなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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むつかしげなり/難しげなり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「むつかしげなり/難しげなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容動詞・ナリ活用

未然形むつかしげなら
連用形むつかしげなりむつかしげに
終止形むつかしげなり
連体形むつかしげなる
已然形むつかしげなれ
命令形むつかしげなれ


意味1

面倒そうである、扱いにくそうである

[出典]:東屋 源氏物語
「世の中は、ありがたく、むつかしげなるものかな。」

[訳]:世の中は、生きにくく、面倒そうであるものよ。


意味2

気味が悪そうだ

[出典]道長の豪胆 大鏡
「今宵こそいとむつかしげなる夜なめれ。」

[訳]:今宵はとても気味が悪そうな夜であるようだ。




意味3

むさくるしそうだ

[出典]:夕顔 源氏物語
「げにいと小家がちに、むつかしげなるわたりの...」

[訳]:(従者の言ったとおり)本当にたいそう小さい家ばかりで、むさ苦しそうな辺りの...


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