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古文単語「おどろおどろし」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
著作名:
走るメロス
26,451 views |
おどろおどろし
このテキストでは、シク活用の形容詞「おどろおどろし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | おどろおどろしく | おどろおどろしから |
連用形 | おどろおどろしく | おどろおどろしかり |
終止形 | おどろおどろし | ◯ |
連体形 | おどろおどろしき | おどろおどろしかる |
已然形 | おどろおどろしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | おどろおどろしかれ |
■意味1
気味が悪い、不気味である、恐ろしい。
[出典]:道長の豪胆 大鏡
「いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、帝、さうざうしとや思し召しけむ、殿上に出でさせおはしまして遊びおはしましけるに...」
[訳]:(雨雲が)とても気味が悪く垂れ込めて激しく雨が降る夜に、帝は物足りないとお思いになったのでしょうか、殿上の間にお出ましになられて、お遊び(管弦楽の演奏・和歌詠みなど)になられていたところ...
「いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、帝、さうざうしとや思し召しけむ、殿上に出でさせおはしまして遊びおはしましけるに...」
[訳]:(雨雲が)とても気味が悪く垂れ込めて激しく雨が降る夜に、帝は物足りないとお思いになったのでしょうか、殿上の間にお出ましになられて、お遊び(管弦楽の演奏・和歌詠みなど)になられていたところ...
■意味2
仰々しい、大げさだ、目を見張るほどだ。
[出典]:にくきもの 枕草子
「おりのぼる衣のおとなひなど、おどろおどろしからねど、さななりと聞こえたる、いと心にくし。」
[訳]:退出したり参上したりする(ときに着物の裾が床とすれる)音など、大げさではないのですが、そのように聞こえるのが、たいそう奥ゆかしい。
「おりのぼる衣のおとなひなど、おどろおどろしからねど、さななりと聞こえたる、いと心にくし。」
[訳]:退出したり参上したりする(ときに着物の裾が床とすれる)音など、大げさではないのですが、そのように聞こえるのが、たいそう奥ゆかしい。
■意味3
ひどい、はなはだしい、騒がしい、けたたましい。
[出典]:五月ばかり 枕草子
「こは誰そ。いとおどろおどろしう、きはやかなるは。」
[訳]:これは誰だ。たいそうはなはだしく、特に目立っているのは。
※「おどろおどろしう」は、連用形「おどろおどろしく」のウ音便。
「こは誰そ。いとおどろおどろしう、きはやかなるは。」
[訳]:これは誰だ。たいそうはなはだしく、特に目立っているのは。
※「おどろおどろしう」は、連用形「おどろおどろしく」のウ音便。
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