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古文単語「のがる/逃る/遁る」の意味・解説【ラ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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「のがる/逃る/遁る」の意味・活用・使用例【ラ行下二段段活用】

このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「のがる/逃る/遁る」の意味、解説とその使用例を記している。

ラ行下二段活用

未然形のがれ
連用形のがれ
終止形のがる
連体形のがるる
已然形のがるれ
命令形のがれよ


意味1:自動詞

(ある状況から)
逃げる、避ける、免れる、さけて遠ざかる

[出典]木曾最期 平家物語
「義仲、都にていかにもなるべかりつるが、これまで逃れ来るは、汝と一所で死なんと思ふためなり。」

[訳]:義仲は、都でどのようにでもなるつもりであったが、ここまで逃げてきたのは、お前と同じ場所で死のうと思ったからだ。


意味2:自動詞

言い逃れる、辞退する、断る

[出典]:花宴 源氏物語
「切に責めのたまはするに、のがれがたくて...」

[訳]:しきりにせがんでおられるので、辞退しにくくて...




意味3:自動詞

(俗世間から)
離れる、出家する

[出典]:みずから心に問う 方丈記
「世をのがれて山林に交はるは...」

[訳]:世間から離れて山林にまじりあっているのは...


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