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三国志『三往乃見(時先主屯新野〜)』書き下し文・現代語訳と解説 |
著作名:
走るメロス
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三国志『三往乃見』
ここでは三国志の中の『三往乃見』(時先主屯新野〜)の書き下し文、現代語訳(口語訳)とその解説を行っています。書籍によっては『水魚の交わり』と題するものもあるようです。
似た内容のもので中国の説話集「蒙求」の中の『孔明臥竜』がありますが、混同しないように注意してください。
原文(白文)
時先主屯新野。
徐庶見先主。
先主器之。
謂先主曰、
「諸葛孔明、臥竜也。
将軍豈願見之乎。」
将軍豈願見之乎。」
先主曰、
「君与倶来。」
庶曰、
「此人可就見、不可屈致也。
将軍宜枉駕顧之。」
将軍宜枉駕顧之。」
由是先主遂詣亮。
凡三往、乃見。
因屏人曰、
「漢室傾頽、姦臣窃命、主上蒙塵。
孤不度徳量力、欲信大義於天下。
而智術浅短、遂用猖蹶、至于今日。
然志猶未已。
君謂計将安出。」
孤不度徳量力、欲信大義於天下。
而智術浅短、遂用猖蹶、至于今日。
然志猶未已。
君謂計将安出。」
亮答曰、
「自董卓已来、豪傑並起、跨州連郡者、不可勝数。
曹操比於袁紹、則名微而衆寡。
然操遂能克紹。
以弱為強者、非惟天時、抑亦人謀也。」
曹操比於袁紹、則名微而衆寡。
然操遂能克紹。
以弱為強者、非惟天時、抑亦人謀也。」
つづき
書き下し文
時に先主新野に屯(たむろ)す。
徐庶先主に見(まみ)ゆ。
先主之を器とす。
先主に謂ひて曰はく、
「諸葛孔明は、臥竜なり。
将軍豈之を見るを願ふか。」と。
将軍豈之を見るを願ふか。」と。
先主曰はく、
「君与(とも)に倶(とも)に来たれ。」と。
庶曰はく、
「此の人就きて見るべくして、屈して致すべからざるなり。
将軍宜(よろ)しく駕を枉げて之を顧みるべし。」と。
将軍宜(よろ)しく駕を枉げて之を顧みるべし。」と。
是に由りて先主遂に亮に詣(いた)る。
凡(およ)そ三たび往きて、乃ち見る。
因りて人を屏(しりぞ)けて曰はく、
「漢室傾頽(けいたい)し、姦臣命(かんしんめい)を窃(ぬす)み、主上蒙塵(もうじん)す。
孤徳を度り力を量はずして、大義を天下に信(の)ばさんと欲す。
而れども智術浅短にして、遂に用て猖蹶(しょうけつ)して、今日に至る。
然れども志猶ほ未だ已(や)まず。
君謂ふに計将に安(いず)くにか出ださんとするか。」と
孤徳を度り力を量はずして、大義を天下に信(の)ばさんと欲す。
而れども智術浅短にして、遂に用て猖蹶(しょうけつ)して、今日に至る。
然れども志猶ほ未だ已(や)まず。
君謂ふに計将に安(いず)くにか出ださんとするか。」と
亮答へて曰はく、
「董卓(とうたく)より已来(いらい)、豪傑並びに起こり、州に跨(また)がり郡を連ぬる者、数ふるに勝(た)ふべからず。
曹操袁紹(えんしょう)に比ぶれば、則ち名は微にして衆は寡なし。
然れども操遂に能く紹に克(か)つ。
弱を以て強と為る者、惟だ天の時のみに非(あら)ず、抑(そもそも)亦人の謀(はかりごと)なり。」と。
曹操袁紹(えんしょう)に比ぶれば、則ち名は微にして衆は寡なし。
然れども操遂に能く紹に克(か)つ。
弱を以て強と為る者、惟だ天の時のみに非(あら)ず、抑(そもそも)亦人の謀(はかりごと)なり。」と。
つづき
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