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古文単語「おびたたし/おびただし/夥し」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
著作名:
走るメロス
29,512 views |
おびたたし/おびただし/夥し
このテキストでは、シク活用の形容詞「おびたたし/おびただし/夥し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | おびたたしく | おびたたしから |
連用形 | おびたたしく | おびたたしかり |
終止形 | おびたたし | ◯ |
連体形 | おびたたしき | おびたたしかる |
已然形 | おびたたしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | おびたたしかれ |
■意味1
(程度が)
並々でない、はなはだしい、激しい。
■意味2
(建物の規模が)
非常に大きい。
[出典]:咸陽宮 平家物語
「あまりに内裏のおびたたしきを見て...」
[訳]:あまりに内裏が大きいのを見て...
「あまりに内裏のおびたたしきを見て...」
[訳]:あまりに内裏が大きいのを見て...
■意味3
騒がしい、騒ぎが大きい。
■意味4
(数が)
非常に多い。
[出典]:富士川 平家物語
「あなおびたたし源氏の陣の遠火の多さよ。げにもまことに野も山も海も川も、みな敵でありけり。いかがせん。」
[訳]:ああすごい数だ、源氏陣営の火の多いことよ。本当に、野も山も海も川も、皆敵だらけだ。どうしたものか。
「あなおびたたし源氏の陣の遠火の多さよ。げにもまことに野も山も海も川も、みな敵でありけり。いかがせん。」
[訳]:ああすごい数だ、源氏陣営の火の多いことよ。本当に、野も山も海も川も、皆敵だらけだ。どうしたものか。
備考
近世以降は「おびただし」と濁って使われるようになった。その場合の活用は以下の通り。
未然形 | おびただしく | おびただしから |
連用形 | おびただしく | おびただしかり |
終止形 | おびただし | ◯ |
連体形 | おびただしき | おびただしかる |
已然形 | おびただしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | おびただしかれ |
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