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古文単語「ものあはれなり/物哀れなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
20,807 views |
ものあはれなり/物哀れなり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「ものあはれなり/物哀れなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | ものあはれなら | ◯ |
連用形 | ものあはれなり | ものあはれに |
終止形 | ものあはれなり | ◯ |
連体形 | ものあはれなる | ◯ |
已然形 | ものあはれなれ | ◯ |
命令形 | ものあはれなれ | ◯ |
※「もの」は接頭語。
■意味
なんとなく感慨深い感じがする様子、なんとなくしみじみと感じられる様子。
[出典]:九月二十日のころ 徒然草
「荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて、忍びたるけはひ、いとものあはれなり。 」
[訳]:荒れ果てた庭には露がたくさんおりて、(客が来たからといって普段はしないような、わざとたいたお香の香ではなく、常ひごろ自然と炊いているであろう)ことさらではない(お香の)匂いが、しっとりとただよって、(この家の人が)人目につかない(ようにひっそりと住ん)でいる様子に、たいそうなんとなく感慨深い感じがします。
「荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて、忍びたるけはひ、いとものあはれなり。 」
[訳]:荒れ果てた庭には露がたくさんおりて、(客が来たからといって普段はしないような、わざとたいたお香の香ではなく、常ひごろ自然と炊いているであろう)ことさらではない(お香の)匂いが、しっとりとただよって、(この家の人が)人目につかない(ようにひっそりと住ん)でいる様子に、たいそうなんとなく感慨深い感じがします。
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