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「バハマ」について調べてみよう
著作名: 早稲男
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バハマ国

バハマ(正式名称はバハマ国、英語ではCommonwealth of The Bahamas)は、大西洋のバハマ諸島に位置する島国です。イギリス連邦の加盟国であると同時に英連邦王国の一国たる立憲君主制国家でもあります。

このテキストでは、バハマ国の特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1.国土

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バハマは、フロリダ州の南東に位置し、700以上の島々からなる群島国家です。そのうち約30島に人が住んでおり、主要な島としてはニュープロビデンス島、グランドバハマ島、エルーセラ島などが挙げられます。首都ナッソーはニュープロビデンス島に位置し、国の経済、政治、文化の中心地となっています。ニュープロビデンス島はかつて、「黒髭」と呼ばれたエドワード・ティーチ (Edward Teach) をはじめとする海賊たちの拠点でもありました。

バハマの総面積は約13,940平方キロメートルで、海岸線の長さは約3,542キロメートルに及びます。透明度の高い海と美しいサンゴ礁が広がり、世界中のダイバーや観光客を魅了しています。また、バハマは熱帯気候に属し、年間を通じて温暖で、乾季(11月から4月)と雨季(5月から10月)に分かれています。この温暖な気候が、バハマを年間を通じて観光に適した場所にしています。

2.人口と人種

バハマの人口は約40万人で、住民の多くはアフリカ系移民の子孫です。バハマの人々は親しみやすく、友好的で、訪れる人々に温かく迎え入れることで知られています。また、バハマにはヨーロッパ系やアジア系、ラテンアメリカ系のコミュニティも存在し、多様な文化が共存しています。特にナッソーやフリーポートなどの主要都市には、外国からの移住者が多く住んでいます。

3.言語

バハマの公用語は英語です。これは、バハマが長い間イギリスの植民地であったことに由来しています。また、ハイチからの移民を中心にバハマ・クレオール語も話されています。

4.主な産業

バハマの経済は主に観光業と金融業に依存しています。観光業は国のGDPの50%以上を占め、年間約600万人以上の観光客がバハマを訪れます。美しいビーチ、豪華なリゾート施設、豊富なマリンアクティビティが観光客を魅了しています。

またバハマには、タックスヘイブン税制により多く外国の銀行や多国籍企業の事務所や富裕層、そしてペーパーカンパニーが集まっています。租税回避のために実態のない会社を設立・運用している法人がリークされたバハマ文書について記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

5.主な観光地

観光名所の中でも特に有名なのがアトランティス・パラダイス・アイランドです。この巨大なリゾートは、ウォーターパーク、カジノ、高級レストラン、ショッピングモールなどを備えており、観光客に人気です。

エグズーマ諸島は、自然の美しさが際立つ場所で、クリスタルクリアな海とピンク色の砂浜が広がっています。また、ピッグアイランドとして知られる島では、野生の豚と一緒に泳ぐことができるユニークな体験が可能です。

他にも、ブルーホールで有名なアンダロス島や、歴史的な要塞と植民地時代の建築が残るナッソー市内など、訪れる価値のあるスポットが数多く存在します。

6.文化

「ジャンカヌー」という伝統的な祭りが有名で、毎年クリスマスと新年に開催されるこの祭りでは、色鮮やかな衣装をまとった人々が街を練り歩き、音楽やダンスで盛り上がります。バハマの音楽は、カリプソ、レゲエ、ゴスペルなどが融合した独特のスタイルを持ち、リズミカルでエネルギッシュな曲が多いです。また、バハマ料理もその文化の一部であり、シーフードが中心となっており、特に「コンク」という貝を使った料理が有名です。

7.スポーツ

バハマでは特に、陸上競技やバスケットボール、サッカーなどが人気です。また、バハマは海に囲まれているため、セーリングやフィッシングなどのウォータースポーツも盛んです。

8.日本との関係

バハマと日本の関係は友好的で、経済や文化、安全保障面での交流が行われています。

観光と貿易

特に観光業において、日本からの観光客が増加しており、バハマの観光業界も日本市場へのプロモーションを積極的に行っています。

貿易においては、バハマは日本に対して主に魚介類やアルコール飲料などの食品を輸出しています。一方、日本からは自動車や電気製品、工業製品がバハマに輸出されています。貿易量は他国に比べると小規模ですが、ニッチな市場での取引が行われており、特にバハマの高品質なラム酒などは日本国内でも人気があります。

安全保障と開発支援

バハマは地理的に戦略的な位置にあり、カリブ海地域の海上交通や防衛において重要な役割を果たしています。日本とバハマは直接的な軍事同盟を結んでいるわけではありませんが、国際的な安全保障の枠組みの中で協力しています。

特に、海洋安全保障に関する協力が注目されています。バハマは広大な排他的経済水域(EEZ)を持っており、海上での違法活動や海賊行為に対する監視が必要です。日本は技術協力を通じて、バハマの海上監視能力を強化するための支援を行っています。これには、監視システムの提供やトレーニングプログラムの実施が含まれています。

また、自然災害に対する対応能力の強化も重要な安全保障の一環です。バハマはハリケーンの被害を受けやすい地域であり、日本は防災技術や災害対応のノウハウを共有することで、バハマの防災体制を強化する支援を行っています。

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