|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「ひしひしと」の意味・解説【副詞】 |
著作名:
走るメロス
21,317 views |
ひしひしと
このテキストでは、古文単語「ひしひしと」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味1
(物が強くきしむ音を表して)
みしみしと、ぎしぎしと。
[出典]:博打の子の婿入り 宇治拾遺物語
「博打一人、長者の家の天井にのぼりて、ふたりねたる上の天井を、ひしひしとふみならして...」
[訳]:博打(仲間の)一人が、金持ちの家の天井にのぼって、二人が寝ている(部屋の)天井を、ぎしぎしと踏み鳴らして...
「博打一人、長者の家の天井にのぼりて、ふたりねたる上の天井を、ひしひしとふみならして...」
[訳]:博打(仲間の)一人が、金持ちの家の天井にのぼって、二人が寝ている(部屋の)天井を、ぎしぎしと踏み鳴らして...
■意味2
(わずかの隙もない様子を表して)
ぴったりと、ぎっしりと。
■意味3
てきぱきと、びしびしと。
[出典]:源氏揃 平家物語
「...とて、ひしひしと思し召したたせたまひけり。」
[訳]:...と、てきぱきと心をお決めになりました。
「...とて、ひしひしと思し召したたせたまひけり。」
[訳]:...と、てきぱきと心をお決めになりました。
■意味4
(物を食べる音で)
むしゃむしゃと。
[出典]:児のそら寝 宇治拾遺物語
「...と言ふ声のしければ、あなわびしと思ひて、今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふ音のしければ...」
[訳]:...という声がしたので、ああ、困ったことだと思って、もう一度起こしてくれよと、思いながら寝て聞き耳をたてると、(僧たちが餅を)むしゃむしゃと、ただどんどん食べる音がしたので...
「...と言ふ声のしければ、あなわびしと思ひて、今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふ音のしければ...」
[訳]:...という声がしたので、ああ、困ったことだと思って、もう一度起こしてくれよと、思いながら寝て聞き耳をたてると、(僧たちが餅を)むしゃむしゃと、ただどんどん食べる音がしたので...
■意味5
すっかり、しっかりと。
[出典]:世には心得ぬことの 徒然草
「近づきまほしき人の、上戸にてひしひしと馴れぬる、またうれし。」
[訳]:親しくなりたいと思う人が、酒が好きですっかりと打ち解けて親しくなったのは、また嬉しい。
「近づきまほしき人の、上戸にてひしひしと馴れぬる、またうれし。」
[訳]:親しくなりたいと思う人が、酒が好きですっかりと打ち解けて親しくなったのは、また嬉しい。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「まうづ/詣づ」の意味・解説【ダ行下二段活用】
>
古文単語「あさなあさな/朝な朝な」の意味・解説【副詞】
>
古文単語「おほし/多し」の意味・解説【形容詞ク活用】
>
古文単語「すくよかなり/健よかなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
>
古文単語「うらむ/恨む/怨む」の意味・解説【マ行上二段活用/マ行下二段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「ひしひしと」の意味・解説【副詞】
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング