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古文単語「たまのを/玉の緒」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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たまのを/玉の緒

このテキストでは、古文単語「たまのを/玉の緒」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

玉を貫くひも

[出典]:宿木 源氏物語
「露をつらぬきとむる玉の緒、はかなげにうちなびきたるなど...」

[訳]:露を貫き止めるひもが、弱々しくなびいているのなど...


意味2

短いことの例え、少しの間、しばらく

[出典]:古今和歌集
「死ぬる命生きもやすると試みに玉の緒ばかり逢はむと言はなむ」

[訳]:(恋焦がれて)死ぬ命が生き延びるかもと、試しに少しの間だけ逢おうと言ってみてください。




意味3

命、生命
※魂と肉体をつなぎとめておくひもの意から。

[出典]新古今和歌集・小倉百人一首
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」

[訳]:(私の)よ、絶えるのならば絶えてしまえ。このまま長く生きていれば、耐え忍ぶ力が弱って(心に秘めた恋がばれて)しまいそうだから。


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