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古文単語「あだなり/徒なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「あだなり/徒なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | あだなら | ◯ |
連用形 | あだなり | あだに |
終止形 | あだなり | ◯ |
連体形 | あだなる | ◯ |
已然形 | あだなれ | ◯ |
命令形 | あだなれ | ◯ |
はかない、ほんの一時的だ。
むだだ、無益だ、いいかげんだ。
[出典]:伊勢物語
「思ふかひなき世なりけり年月をあだに契りて我や住まひし。」
[訳]:恋い慕っても無駄な夫婦の仲であったことよ。年月を無駄に夫婦の関係を結んで私は生活してきたのだろうか。
「思ふかひなき世なりけり年月をあだに契りて我や住まひし。」
[訳]:恋い慕っても無駄な夫婦の仲であったことよ。年月を無駄に夫婦の関係を結んで私は生活してきたのだろうか。
誠実でない、浮気だ、浮ついている。
[出典]:紫式部日記 紫式部
「そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよく侍らむ。」
[訳]:その誠実でなくなってしまった人の成れの果ては、どうしてよくありましょうか、いや、よいはずがありません。
「そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよく侍らむ。」
[訳]:その誠実でなくなってしまった人の成れの果ては、どうしてよくありましょうか、いや、よいはずがありません。
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