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古文単語「さては/然ては」の意味・解説【副詞・接続詞】
著作名: 走るメロス
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さては/然ては

このテキストでは、古文単語「さては/然ては」の意味、解説とその使用例を記している。

「さては」には、
①副詞
②接続詞
としての用法がある。
①副詞

意味

そのままでは、そのような状態では

[出典]:燕の子安貝 竹取物語
さてはえ取らせ給はじ。」

[訳]そのような状態では取らせになることがおできになるまい。




②接続詞

意味1

それでは、それならば

[出典]中納言参りたまひて 枕草子
さては、扇のにはあらで、海月のななり。」

[訳]それでは、扇の骨ではなくて、くらげの骨のようですね。


意味2

その他に、それからまた、そして

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「清げなる 大人二人ばかり、さては童べぞ出で入り遊ぶ。」

[訳]:こざっぱりとして美しい年配の女房が二人ばかり、その他に子どもたちが(部屋に)出たり入ったりして遊んでいます。


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