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古文単語「こころあり/心有り」の意味・解説【ラ行変格活用・連語】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、古文単語「こころあり/心有り」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「こころあり」は、名詞「心」とラ行変格活用「あり」が一語になったものであり、ラ行変格活用ではなく連語とする解釈もある。
未然形 | こころあら |
連用形 | こころあり |
終止形 | こころあり |
連体形 | こころある |
已然形 | こころあれ |
命令形 | こころあれ |
道理をわきまえている、物の道理がわかる、思慮分別がある。
[出典]:大事を思ひ立たむ人は 徒然草
「少し心有る際は、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。」
[訳]:多少道理をわきまえている程度(の人)は、皆この(出家する前にやるべきことは片付けておこうという)計画(だけ)で一生が過ぎてしまうようだ。
「少し心有る際は、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。」
[訳]:多少道理をわきまえている程度(の人)は、皆この(出家する前にやるべきことは片付けておこうという)計画(だけ)で一生が過ぎてしまうようだ。
思いやりがある、人間らしい。
[出典]:万葉集
「三輪山をしかも隠すか雲だにもこころあらなも隠さふべしや」
[訳]:三輪山をそのように隠すのか。雲だけでも思いやりがあってほしい。(そんなに)隠してもよいものか。
「三輪山をしかも隠すか雲だにもこころあらなも隠さふべしや」
[訳]:三輪山をそのように隠すのか。雲だけでも思いやりがあってほしい。(そんなに)隠してもよいものか。
情趣を解する、趣がある。
[出典]:花は盛りに 徒然草
「椎柴・白樫などのぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらむ友もがなと、都恋しうおぼゆれ。」
[訳]:椎柴や白樫などの濡れているような葉の上に(その光が)きらきらと輝いているのは、身にしみて、情趣を解するような友がいたらなぁと、都のことが恋しく思われる。
「椎柴・白樫などのぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらむ友もがなと、都恋しうおぼゆれ。」
[訳]:椎柴や白樫などの濡れているような葉の上に(その光が)きらきらと輝いているのは、身にしみて、情趣を解するような友がいたらなぁと、都のことが恋しく思われる。
ひそかに思うところがある、二心がある。
[出典]:古今和歌集
「絶えずゆく飛鳥の川のよどみなば心あるとや人の思はむ」
[訳]:いつも流れている飛鳥川が淀むことがあったなら(あなたのもとに通うことが滞ったならば)、二心があるとあなたは思うでしょうか。
「絶えずゆく飛鳥の川のよどみなば心あるとや人の思はむ」
[訳]:いつも流れている飛鳥川が淀むことがあったなら(あなたのもとに通うことが滞ったならば)、二心があるとあなたは思うでしょうか。
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