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古文単語「つかはす/遣はす」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
32,057 views |
つかはす/遣はす
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「つかはす/遣はす」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「つかはす」には
①使はす
②遣はす
などの用法があるが、ここでは「②遣はす」を扱う。
サ行四段活用
未然形 | つかはさ |
連用形 | つかはし |
終止形 | つかはす |
連体形 | つかはす |
已然形 | つかはせ |
命令形 | つかはせ |
■意味1:他動詞
(「遣る」の尊敬語で)
(人を)おやりになる、派遣なさる。
■意味2:他動詞
行くように命じる、行かせる。
[出典]: 成方の笛 十訓抄
「『身の暇を給はりて、この笛を持ちて参るべし。』と言ひければ、人をつけてつかはす。」
[訳]:「身のお暇を頂き、この笛を持ってまいりましょう。」と言ったので、(俊綱は成方に)人をつけて行かせます。
「『身の暇を給はりて、この笛を持ちて参るべし。』と言ひければ、人をつけてつかはす。」
[訳]:「身のお暇を頂き、この笛を持ってまいりましょう。」と言ったので、(俊綱は成方に)人をつけて行かせます。
■意味3:他動詞
(「贈る」「与ふ」の尊敬語で)
お与えになる、おやりになる。
[出典]:大和物語
「里にまかり出でたまひて、久しう参りたまはざりけるにつかはしける。」
[訳]:里に退出なさって、長い間参上なさならかったときに(先帝が)お贈りになった(歌)。
「里にまかり出でたまひて、久しう参りたまはざりけるにつかはしける。」
[訳]:里に退出なさって、長い間参上なさならかったときに(先帝が)お贈りになった(歌)。
■意味4:他動詞
与える、贈る。
[出典]:古今和歌集
「東の方へまかりける人に詠みて遣わしける」
[訳]:東の方に赴いていった人に詠んで贈った(歌)
「東の方へまかりける人に詠みて遣わしける」
[訳]:東の方に赴いていった人に詠んで贈った(歌)
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