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古文単語「たより/頼り/便り」の意味・解説【名詞】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、古文単語「たより/頼り/便り」の意味、解説とその使用例を記している。
より所、頼みにできるもの。
便宜、方法、手段。
[出典]:人の才能は 徒然草
「次には手書く事、むねとする事はなくとも、是を習ふべし。学問に頼りあらんためなり」
[訳]:次には文字を書くこと、専門とすることはなくても、これを習うべきである。学問をする時に便宜があるようにとのためである。
「次には手書く事、むねとする事はなくとも、是を習ふべし。学問に頼りあらんためなり」
[訳]:次には文字を書くこと、専門とすることはなくても、これを習うべきである。学問をする時に便宜があるようにとのためである。
機会、都合のよいとき。
[出典]:帰京 土佐日記
「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、頼りごとに物も絶えず得させたり。」
[訳]:隣の家とを隔てる垣根はあるけれど、(隣の家と私の家とは)一軒の家のようなものなので、(お隣さんが)望んで管理を引き受けたのだ。そうではあるが、機会のあるごとに(お礼の)品を(お隣には)絶えることなく与えてある。
「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、頼りごとに物も絶えず得させたり。」
[訳]:隣の家とを隔てる垣根はあるけれど、(隣の家と私の家とは)一軒の家のようなものなので、(お隣さんが)望んで管理を引き受けたのだ。そうではあるが、機会のあるごとに(お礼の)品を(お隣には)絶えることなく与えてある。
縁、つて、縁故。
[出典]:白河の関 奥の細道
「心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて旅心定りぬ。『いかで都へ』と便り求しも理なり。」
[訳]:不安で落ち着かない日々を重ねるうちに、白河の関にさしかかって旅をするんだという心が決まった。 (昔、平兼盛が白河の関を越えた感動を)「どうにかして都に(伝えたい)」と(思いを伝える)つてを求めたのも理にかなっている。
「心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて旅心定りぬ。『いかで都へ』と便り求しも理なり。」
[訳]:不安で落ち着かない日々を重ねるうちに、白河の関にさしかかって旅をするんだという心が決まった。 (昔、平兼盛が白河の関を越えた感動を)「どうにかして都に(伝えたい)」と(思いを伝える)つてを求めたのも理にかなっている。
手紙、消息、使者、情報。
[出典]:若菜上 源氏物語
「語らひつきにける女房の便りに、御ありさまなども聞き伝ふるを...」
[訳]:語り合って親しくなった女房からの手紙で、(女三の宮の)ご様子なども伝え聞くのを...
「語らひつきにける女房の便りに、御ありさまなども聞き伝ふるを...」
[訳]:語り合って親しくなった女房からの手紙で、(女三の宮の)ご様子なども伝え聞くのを...
配置、具合。
[出典]:家居のつきづきしく 徒然草
「わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子・透垣の頼りをかしく...」
[訳]:特に手をかけたようでもない庭の草も趣があって、簀の子や、すき間のある垣根の配置も趣深く...
「わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子・透垣の頼りをかしく...」
[訳]:特に手をかけたようでもない庭の草も趣があって、簀の子や、すき間のある垣根の配置も趣深く...
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