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古文単語「すぐ/過ぐ」の意味・解説【ガ行上二段活用】 |
著作名:
走るメロス
64,796 views |
すぐ/過ぐ
このテキストでは、ガ行上二段活用の動詞「すぐ/過ぐ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ガ行上二段活用
未然形 | すぎ |
連用形 | すぎ |
終止形 | すぐ |
連体形 | すぐる |
已然形 | すぐれ |
命令形 | すぎよ |
■意味1:自動詞
通り過ぎる、通過する。
[出典]:神無月のころ 徒然草
「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里にたづね入ることはべりしに...」
[訳]:10月ごろに、栗栖野という所を通り過ぎて、とある山里に(人を)訪ねて分け入ることがあったのですが...
「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里にたづね入ることはべりしに...」
[訳]:10月ごろに、栗栖野という所を通り過ぎて、とある山里に(人を)訪ねて分け入ることがあったのですが...
■意味2:自動詞
時が過ぎる、経過する、経つ。
■意味3:自動詞
生活する、暮らす、世を渡る。
[出典]:宇治拾遺物語
「今は昔、鷹を役にて過ぐる者ありけり。」
[訳]:今となっては昔のことですが、鷹を飼うことを仕事として生活している者がいました。
「今は昔、鷹を役にて過ぐる者ありけり。」
[訳]:今となっては昔のことですが、鷹を飼うことを仕事として生活している者がいました。
■意味4:自動詞
超過する、度を超える、他より勝る。
[作者]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「かかるほどに、宵うち過ぎて、子の時ばかりに、家のあたり、昼の明かさにも過ぎて光りたり。」
[訳]:こうしているうちに、宵を過ぎて、午前0時ごろになると、家の周辺が、昼のときの明るさ以上に光りました。
「かかるほどに、宵うち過ぎて、子の時ばかりに、家のあたり、昼の明かさにも過ぎて光りたり。」
[訳]:こうしているうちに、宵を過ぎて、午前0時ごろになると、家の周辺が、昼のときの明るさ以上に光りました。
■意味5:自動詞
事が終わる、盛りが過ぎる、死ぬ。
[出典]:若紫 源氏物語
「京の花、盛はみな過ぎにけり。」
[訳]:京都の花は、盛がみな過ぎてしまいました。
「京の花、盛はみな過ぎにけり。」
[訳]:京都の花は、盛がみな過ぎてしまいました。
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