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古文単語「さらに/更に」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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さらに/更に

このテキストでは、古文単語「さらに/更に」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

そのうえ、重ねて、いっそう

[出典]蓮花城、入水のこと 発心集
「...と言ひていさめけれど、さらにゆるぎなく思ひかためたることと見えければ...」

[訳]:...と言って諌めたのですが、(蓮花城の様子が)いっそう揺るぎなく(心に)思い固めたことであると思われたので...


意味2

新たに、改めて

[出典]:燕の子安貝 竹取物語
さらに、夜さり、この寮にまうで来。」

[訳]改めて、今夜、この役所にやって来なさい。




意味3

まったく〜ない、決して〜ない

※この用法の場合、「さらに〜打消」の形で用いられる。
[出典]中納言参りたまひて 清少納言
「『さらにまだ見骨のさまなり。』となむ人々申す。」

[訳]:『まったくいまだに見たことのない骨の様子です。』と人々が申します。


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