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古文単語「おそし/遅し/鈍し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
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おそし/遅し/鈍し
このテキストでは、ク活用の形容詞「おそし/遅し/鈍し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | おそく | おそから |
連用形 | おそく | おそかり |
終止形 | おそし | ◯ |
連体形 | おそき | おそかる |
已然形 | おそけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | おそかれ |
「おそし」は、
①遅し
②鈍し
とで意味が異なる。
①遅し
■意味1
遅れている、遅い。
■意味2
なかなか〜しない。
※この用法の場合「おそく+動詞」の形で用いられる。
[出典]:おぼつかなきもの 枕草子
「やむごとなき物持たせて人のもとにやりたるに、遅くかへる。」
[訳]:貴重な物を持たせて人のところに遣わしたところ、なかなか帰らない。
「やむごとなき物持たせて人のもとにやりたるに、遅くかへる。」
[訳]:貴重な物を持たせて人のところに遣わしたところ、なかなか帰らない。
②鈍し
■意味
頭や心の回転がにぶい、気が利かない。
※この用法の場合、「心おそし」の形で用いられることが多い。
[出典]:末摘花 源氏物語
「さやうのことにも心おそくものしたまふ。」
[訳]:そのようなことにおいても(感性が)にぶくていらっしゃる。
「さやうのことにも心おそくものしたまふ。」
[訳]:そのようなことにおいても(感性が)にぶくていらっしゃる。
備考
「おそう」は連用形のウ音便。
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