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古文単語「たまさかなり/偶なり/邂逅なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
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著作名:
走るメロス
29,828 views |
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「たまさかなり/偶なり/邂逅なり」の意味・活用・使用例【形容動詞ナリ活用】
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「たまさかなり/偶なり/邂逅なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
| 未然形 | たまさかなら | ◯ |
| 連用形 | たまさかなり | たまさかに |
| 終止形 | たまさかなり | ◯ |
| 連体形 | たまさかなる | ◯ |
| 已然形 | たまさかなれ | ◯ |
| 命令形 | たまさかなれ | ◯ |
■意味1
偶然だ、思いがけない。
[出典]:若紫・北山の垣間見 源氏物語
「たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよと、をかしう思す。」
[訳]:偶然に出てきてさえ、このように思いがけないことに出会うものだよと、面白くお思いになります。
「たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよと、をかしう思す。」
[訳]:偶然に出てきてさえ、このように思いがけないことに出会うものだよと、面白くお思いになります。
■意味2
まれである、めったにない、時たまである。
[出典]:須磨・心づくしの秋風 源氏物語
「一日、二日たまさかに隔つる折だに、あやしういぶせき心地するものを。」
[訳]:一日、二日時たまに間をおいているときでさえ、気がかりで気が晴れない心地がするのですから。
「一日、二日たまさかに隔つる折だに、あやしういぶせき心地するものを。」
[訳]:一日、二日時たまに間をおいているときでさえ、気がかりで気が晴れない心地がするのですから。
■意味3
もしも、万が一。
※この用法の場合、仮定表現の中で連用形で用いられる。
[出典]:火鼠の皮衣 竹取物語
「もし天竺にたまさかに持て渡りなば...」
[訳]:もしインドに万が一にも持って渡っているのならば...
「もし天竺にたまさかに持て渡りなば...」
[訳]:もしインドに万が一にも持って渡っているのならば...
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