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古文単語「すぢかふ/筋交ふ/筋違う」の意味・解説【ハ行四段活用/ハ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
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「すぢかふ/筋交ふ/筋違う」の意味・活用・使用例【ハ行四段活用/ハ行下二段活用】
このテキストでは、古文単語「すぢかふ/筋交ふ/筋違う」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「すぢかふ」には、
①ハ行四段活用
②ハ行下二段活用
の用法がある。
①ハ行四段活用
未然形 | すぢかは |
連用形 | すぢかひ |
終止形 | すぢかふ |
連体形 | すぢかふ |
已然形 | すぢかへ |
命令形 | すぢかへ |
■意味1:他動詞
斜めに交わる、斜めにずれる。
[出典]:心にくきもの 枕草子
「箸の、いときはやかにつやめきて、すぢかひたてるもいとをかし。 」
[訳]:火箸が、とてもくっきりとつやつやとして、斜めに交わって立っているのも趣深い。
「箸の、いときはやかにつやめきて、すぢかひたてるもいとをかし。 」
[訳]:火箸が、とてもくっきりとつやつやとして、斜めに交わって立っているのも趣深い。
■意味2:他動詞
斜めに向かい合う。
[出典]:宮に初めて参りたるころ 枕草子
「いかでかは筋かひ御覧ぜられむとて、なほ臥したれば、御格子も参らず。」
[訳]:なんとかして、斜めに向かい合って(私を)ご覧いただこうとして、やはりうつぶしているので、御格子もお上げ申し上げずにいます。
「いかでかは筋かひ御覧ぜられむとて、なほ臥したれば、御格子も参らず。」
[訳]:なんとかして、斜めに向かい合って(私を)ご覧いただこうとして、やはりうつぶしているので、御格子もお上げ申し上げずにいます。
■意味3:他動詞
時の流れからそれる、背く。
[出典]:浜松中納言物語
「あまり世にすぢかひて、すずろなる山ごもりがちに...」
[訳]:世間に背いて、むやみやたらと山ごもりをすることが多くなり...
「あまり世にすぢかひて、すずろなる山ごもりがちに...」
[訳]:世間に背いて、むやみやたらと山ごもりをすることが多くなり...
②ハ行下二段活用
未然形 | すぢかへ |
連用形 | すぢかへ |
終止形 | すぢかふ |
連体形 | すぢかふる |
已然形 | すぢかふれ |
命令形 | すぢかへよ |
■意味1:他動詞
斜めにする、(物が)斜めに交差する。
[出典]:中務内侍日記
「太刀を横さまにすぢかへたるやうにつけて...」
[訳]:太刀を横にして斜めにしてつけて...
「太刀を横さまにすぢかへたるやうにつけて...」
[訳]:太刀を横にして斜めにしてつけて...
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