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古文単語「うけたまはる/承る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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うけたまはる/承る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「うけたまはる/承る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形うけたまはら
連用形うけたまはり
終止形うけたまはる
連体形うけたまはる
已然形うけたまはれ
命令形うけたまはれ


意味1:他動詞

(「受く」の謙譲語で)
お受けする

[出典]:桐壷 源氏物語
「かしこき仰せ言をたびたび承りながら...」

[訳]:恐れ多いお言葉を何度もお受けしながら...


意味2:他動詞

(「聞く」の謙譲語で)
伺う、お聞きする、拝聴する

[出典]蓬莱の玉の枝
「かぐや姫の要じたまふべきなりけりと、承りて。」

[訳]:かぐや姫がお求めになるはずであったと、伺いました。




意味3:他動詞

(「見る」の謙譲語で)
拝見する

[出典]:宿木 源氏物語
うけたまはりぬ。いと悩ましくて、え聞くこえさせず。」

[訳]:(お手紙を)拝見しました。たいそう具合が悪いので、(お手紙を)差し上げることができません。


意味4:他動詞

お引き受け申し上げる、承諾申し上げる

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「かくわづらはしき身にてはべれば、心得ずおぼしめされつらめども、心強く承らずなりにしこと...」

[訳]:このように複雑な身の上でございますので、(帝は)納得できないとお思いになっておられるでしょうが、強情に(宮仕えを)お引き受け申し上げなかったことを...


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