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古文単語「ぐす/具す」の意味・解説【サ行変格活用】 |
著作名:
走るメロス
66,817 views |
ぐす/具す
このテキストでは、サ行変格活用「ぐす/具す」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
サ行変格活用
未然形 | ぐせ |
連用形 | ぐし |
終止形 | ぐす |
連体形 | ぐする |
已然形 | ぐすれ |
命令形 | ぐせよ |
■意味1:自動詞
備わる、揃う。
[出典]:源氏物語 紫式部
「人ざま容貌など、いとかくしも具したらむとは...」
[訳]:人柄や顔立ちなどが、本当にこれほどにも備わっていようとは...
「人ざま容貌など、いとかくしも具したらむとは...」
[訳]:人柄や顔立ちなどが、本当にこれほどにも備わっていようとは...
■意味2:自動詞
(〜に具すの形で)
一緒に行く、付いて行く。
■意味3:自動詞
結婚する、連れ添う。
[出典]:大鏡
「かの大臣に具し給ひければ...」
[訳]:あの大臣と結婚なさったので...
「かの大臣に具し給ひければ...」
[訳]:あの大臣と結婚なさったので...
■意味4:他動詞
備える、揃える、添える。
[出典]:竹取物語
「かの奉る不死の薬壺に文具して、御使ひに賜はす。」
[訳]:あの差し上げる不死の薬壺に手紙を添えて、(帝は)使者の方にお渡しになる。
「かの奉る不死の薬壺に文具して、御使ひに賜はす。」
[訳]:あの差し上げる不死の薬壺に手紙を添えて、(帝は)使者の方にお渡しになる。
■意味5:他動詞
連れて行く、従える。
[出典]:木曽の最期 平家物語
「木曾殿の最後のいくさに、女を具せられたりけりなんど、いはれん事もしかるべからず。」
[訳]:木曽殿は最期の戦いに、女をお連れになっていたなどと、言われる事のふさわしくない。
「木曾殿の最後のいくさに、女を具せられたりけりなんど、いはれん事もしかるべからず。」
[訳]:木曽殿は最期の戦いに、女をお連れになっていたなどと、言われる事のふさわしくない。
■意味6:他動詞
持っていく、身に付ける。
[出典]:枕草子 清少納言
「暗きに起きて、折り櫃など具せさせて...」
[訳]:暗いうちに起きて、折り櫃などを持って行かせて...
「暗きに起きて、折り櫃など具せさせて...」
[訳]:暗いうちに起きて、折り櫃などを持って行かせて...
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