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古文単語「はづる/外る」の意味・解説【ラ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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はづる/外る

このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「はづる/外る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行下二段活用

未然形はづれ
連用形はづれ
終止形はづる
連体形はづるる
已然形はづるれ
命令形はづれよ


意味1:自動詞

はみ出る、外へ抜け出る、離れる

[出典]五月ばかりなどに 枕草子
「左右にある垣にあるものの枝などの、車の屋形などにさし入るを、急ぎてとらへて折らむとするほどに、ふと過ぎてはづれたるこそ、いと口惜しけれ。」

[訳]:(道中で)左右の垣にある何かの枝が、牛車の屋形(人が乗っているところ)に入ってくるのを、急いでつかまえて折ろうとするうちに、さっと過ぎて(枝が手から)離れてしまったのは、たいそう残念である。


意味2:自動詞

(目標から)
それる、はずれる

[出典]:那須与一 平家物語
はづれんは知り候はず...」

[訳]:(矢が的から)はずれるか(どうか)はわかりませんが...




意味3:自動詞

及ばない、届かない、達しない

[出典]:野分 源氏物語
「髪のまだ丈にははづれたる末の、引き広げたるやうにて...」

[訳]:髪のまだ背丈には及ばないでいる(その)末端が、(扇を)広げたようであり...


意味4:自動詞

除かれる、除外される、もれる

[出典]:五月の御精進のほど 枕草子
「元輔が後といはるる君しもや 今宵の歌にはづれてはをる」

[訳]:(歌で名を馳せた)元輔の子と言われるあなたが、今宵の歌会に除外されているのですか、いや、そのようなことがあってはならない。


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