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古文単語「うす/失す」の意味・解説【サ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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うす/失す

このテキストでは、サ行下二段活用の動詞「うす/失す」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

サ行下二段活用

未然形うせ
連用形うせ
終止形うす
連体形うする
已然形うすれ
命令形うせよ


意味1:自動詞

なくなる、消える

[出典]平泉 奥の細道
「七宝散りうせて、珠の扉風に破れ...」

[訳]:宝はなくなり、珠宝で飾られた扉は風雨でいたみ...


意味2:自動詞

いなくなる、姿を消す

[出典]:更級日記 菅原孝標女
「みかど、きさき、皇女うせ給ひぬと思しまどひ...」

[訳]:帝や后は、皇女が姿を消されてしまったと途方に暮れなさり...




意味3:自動詞

死ぬ、亡くなる

[出典]九月二十日のころ 徒然草
「その人、ほどなく失せにけりと聞き侍りし。」

[訳]:その人は、しばらくして亡くなってしまったと伺いました。


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