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古文単語「したふ/慕ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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したふ/慕ふ

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「したふ/慕ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ハ行四段活用

未然形したは
連用形したひ
終止形したふ
連体形したふ
已然形したへ
命令形したへ


意味1:他動詞

恋しく思う、慕う、心引かれる

[出典]花は盛りに 徒然草
「花の散り、月の傾くを慕ふならひはさることなれど...」

[訳]:花が散り、月が(西に)沈みかけるのを(惜しみ)慕うならわしはもっともなことではあるが...


意味2:他動詞

慕ってあとを追う

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「おのがかく今日明日におぼゆる命をば、何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。」

[訳]:私がこのように今日明日かと思われる命ですのに、なんともお思いにならないで、雀を追いかけていらっしゃることです。




意味3:他動詞

師事する、ついて学ぶ

[出典]:西鶴織留
「有職の道者に慕ひ...」

[訳]:儀式の作法は専門家について学び...


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