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源氏物語「若紫・北山の垣間見(あはれなる人を見つるかな〜)」の品詞分解(助動詞・敬語など)
著作名: 走るメロス
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源氏物語『若紫・北山の垣間見・若紫との出会ひ』

このテキストでは、源氏物語の中の『若紫(あはれなる人を見つるかな〜)』の品詞分解をしています。「北山の垣間見」や「若紫との出会ひ」、「若紫の君」とする書籍もあるようです。



※前回のテキスト:「尼君、髪をかきなでつつ〜」の品詞分解

※現代語訳:「若紫・北山の垣間見・若紫との出会い(あはれなる人を見つるかな。〜)」の現代語訳と解説

品詞分解

※名詞は省略しています。


あはれなる人を見つるかな。かかれば、このすき者どもは、かかる歩きをのみして、よくさるまじき人をも見つくるなりけり。

あはれなる形容動詞・ナリ活用・連体形
格助詞
マ行上一段活用・連用形
つる完了の助動詞・連体形
かな。終助詞
かかれラ行変格活用・已然形
ば、接続助詞
代名詞
格助詞
すき者ども
は、係助詞
かかる連体詞
歩き
格助詞
のみ副助詞
サ行変格活用・連用形
て、接続助詞
よく形容詞・ク活用・連用形
さるラ行変格活用・連体形
まじき打消推量の助動詞・連体形
格助詞
係助詞
見つくるラ行下二段活用・連体形
なり断定の助動詞・連用形
けり。詠嘆の助動詞・終止形



たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよと、をかしう思す。

たまさかに形容動詞・ナリ活用・連用形
立ち出づるダ行下二段活用・連体形
だに、副助詞
かく副詞
思ひ
格助詞
ほか
なる断定の助動詞・連体形
こと
格助詞
見るマ行上一段活用・連体形
間投助詞
と、格助詞
をかしう形容詞・シク活用・連用形のウ音便
思す。サ行四段活用・終止形



さても、いとうつくしかりつる稚かな、何人ならむ、かの人の御代はりに、明け暮れの慰めにも見ばや、と思ふ心深うつきぬ。

さても、感動詞・接続詞
いと副詞
うつくしかり形容詞・シク活用・連用形
つる完了の助動詞・連体形
かな、終助詞
何人
なら断定の助動詞・未然形
む、推量の助動詞・終止形
代名詞
格助詞
格助詞
御代はり
に、格助詞
明け暮れ
格助詞
慰め
格助詞
係助詞
マ行上一段活用・未然形
ばや、終助詞
格助詞
思ふハ行四段活用・連体形
深う形容詞・ク活用・連用形のウ音便
つきカ行四段活用・連用形
ぬ。完了の助動詞・終止形


※現代語訳:「若紫・北山の垣間見・若紫との出会い(あはれなる人を見つるかな。〜)」の現代語訳と解説

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