このテキストでは、徒然草の一節「仁和寺にある法師」の品詞分解を記しています。




徒然草は兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。



※名詞は省略しています。

仁和寺	ー
に	格助詞
ある	ラ行変格活用・連体形
法師、	ー
年よる	ラ行四段活用・連体形
まで	副助詞
岩清水	ー
を	格助詞
拝ま	マ行四段活用・未然形
ざり	打消の助動詞・連用形
けれ	過去の助動詞・已然形
ば、	接続助詞
心うく	形容詞・ク活用・連用形
覚え	ヤ行下二段活用・連用形
て、	接続助詞
ある	連体詞
とき	ー
思ひ立ち	タ行四段活用・連用形
て、	接続助詞
ただ	副詞
一人、	ー
徒歩	ー
より	格助詞
詣で	ダ行下二段活用・連用形
けり。	過去の助動詞・終止形
極楽寺、高良	ー
など	副助詞
を	格助詞
拝み	マ行四段活用・連用形
て、	接続助詞
かばかり	副詞
と	格助詞
心得	ア行下二段活用・連用形
て	接続助詞
帰り	ラ行四段活用・連用形
に	完了の助動詞・連用形
けり。	過去の助動詞・終止形

さて、	接続詞
かたへ	ー
の	格助詞
人	ー
に	格助詞
あひ	ハ行四段活用・連用形
て、	接続助詞
「年ごろ	副詞
思ひ	ハ行四段活用・連用形
つる	完了の助動詞・連体形
こと、	ー
果たし	サ行四段活用・連用形
はべり	補助動詞・ラ行四段活用・連用形・丁寧語
ぬ。	完了の助動詞・終止形
聞き	カ行四段活用・連用形
し	過去の助動詞・連体形
に	格助詞
も	係助詞
過ぎ	ガ行上二段活用・連用形
て	接続助詞
尊く	形容詞・ク活用・連用形
こそ	係助詞
おはし	補助動詞・サ行変格活用・連用形・尊敬語
けれ。	詠嘆の助動詞・已然形

そも、	接続詞
参り	ラ行四段活用・連用形
たる	存続の助動詞・連体形
人ごと	ー
に	格助詞
山	ー
へ	格助詞
登り	ラ行四段活用・連用形
し	過去の助動詞・連体形
は、	係助詞
何事	ー
か	係助詞
あり	ラ行変格活用・連用形
けん、	過去原因推量の助動詞・連体形
ゆかしかり	形容詞・シク活用・連用形
しか	過去の助動詞・已然形
ど、	接続助詞
神	ー
へ	格助詞
参る	ラ行四段活用・連体形
こそ	係助詞
本意	ー
なれ	断定の助動詞・已然形
と	格助詞
思ひ	ハ行四段活用・連用形
て、	接続助詞
山	ー
まで	副助詞
は	係助詞
見	マ行上一段活用・未然形
ず。」	打消の助動詞・終止形
と	格助詞
ぞ	係助詞
言ひ	ハ行四段活用・連用形
ける。	過去の助動詞・連体形

少し	副詞
の	格助詞
こと
に	格助詞
も、	係助詞
先達	ー
は	係助詞
あら	ラ行変格活用・未然形
まほしき	願望の助動詞・連体形
こと	ー
なり。	断定の助動詞・終止形

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に１０００年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月（にうゎんがつ）」や「月日は百代の過客（くゎかく）にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。